ここまでは一般受験の日程の各時期で注意すべきことをお話してきましたが、最後に少しAO入試についてお話をしたいとおもいます。慶応大学でAO入試、推薦入試を実施しているのは、法学部、文学部、理工学部、看護医療学部、総合政策学部、環境情報学部です。AO入試・推薦入試では一般入試以上に入試制度の研究が必要です。大学側が受験生にどのような姿勢を求めているのかを理解し、学部毎の特色も理解した上で自分の未来のビジョンを考えなければなりません。

~法学部のFIT入試(AO入試)~
A方式とB方式に分かれ、出願条件はA方式:学業を含めた様々な活動実績B方式:各教科(外・数・国・地歴・公民)および全体の評定平均値4.0以上となっています。出願時期は8月上旬であり、提出書類のなかに志望理由書(2000字)とA方式のみ自己推薦文が必要になります。1次試験は書類選考で2次試験ではA方式は論述試験(模擬講義50分、講義後に論述形式の試験45分)グループ討論45分(試験開始前に2分間の自己アピール)、B方式では総合考査(Ⅰ:資料を読み取り型の小論文400字45分、Ⅱ:テーマ型の小論文400字45分) 個人面接(10分)となっています。慶應の政治学科で最も有名なのは地域研究です。そのため、A方式の論述試験、グループディスカッション、B方式の総合考査ともに歴史、特に近現代史の知識、教養が不可欠です。なぜ数ある法学部のなかで、慶應大学を選び学びたいのかということをはっきりとさせましょう。

~文学部の推薦入試~
    文学部の推薦入試では、出願資格が「全体の評定平均4.1以上」と非常に高いレベルに設定されている。出願時期は11月下旬であり選考内容は小論文である。慶應文学部の推薦入試の小論文では題意が込み入ったものが出題されることが多く、小論文の対策は必要不可欠です。テーマとしては哲学・文学が出題されることが多く、日ごろから日本文学の名著を好んで読んできた人には最適な入試制度です。読書量が決定的な役割を果たすので、あまり読書をしてこなかった人は国語便覧などに載っているような代表的な作家の有名な作品を読んでみましょう。読むときに、沢山の作品を読むよりも同じものを何度も繰り返し読み、理解を深めることをおすすめします。

~総合政策学部・環境情報学部~
   この学部のAO入試の最大の特徴は募集人数が多いことです。各学部100人ずつ募集します。評定平均を一切問わないA方式と評定平均4.5以上が出願資格となるB方式があります。1次選考で大切になってくるのが書類です。その種類も多岐にわたりますが、特に2000字の志望理由書が難関となってきます。志望理由書はA・B方式ともに「志望理由」と「学習計画」が問われ、またA方式の書類では白紙のスペースに自在に表現する自己PRもあり重視されます。出願時期はⅠ期が8月上旬、Ⅱ期が9月中旬~10月中旬となっています。1次選考は志望理由書(2000字)と自由記述(A4、2枚の白紙)をはじめとする大量の提出書類による書類審査(WEB出願)、2次選考は一人30分にわたる個別面接(教授3人)です。合格するためには、学部の理念や内容を自分なりに研究することが必要です。学部の内容を細かく知るだけでは不十分でどんなことを学び、何を実現したいかを明確にしましょう。

 ~理工学部のAO入試~
   理工学部のAO入試では高校時代に「科学技術」や「課外活動(文科系・運動系いずれも可)」などにおいて世界的・全国的なレベルで高い評価を得ていることが必要であり、さらに評定平均も4.1以上求められます。出願時期は10月中旬で、2次試験の面接では口頭試問があるので落ち着いて正確に答える技術が必要です。

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